amp_0816 今宵はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 ニ長調、作品61をチョン・キョンファVn/キリル・コンドラシン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で聴きます。79年ウィーン/ゾフィエンザールでのデジタル録音で、ロンドン原盤の演奏時間は約45分となっています。このCDはヴァイオリン協奏曲としては長時間なものですが、現在のマルチアンプによる微調整が確立してからは聴き応えを感じるようになり、愛聴盤の中でも特にお気に入りの1枚として楽しむことが出来ています。元々がヴァイオリンの響きに魅了されてオーディオに入り込んだこともあり、常にヴァイオリン中心で善し悪しを判断し続けてきましたが、マルチアンプによる微調整が確立できるまではレコードキャビネットに長く眠り続けていました。レコード制作会社のプレイバックシステムの違いなどによるバラつきから、再生側での微妙な調整の必要が発生しているのは現在でも変わっていません。それを行わなければ再生システムに合ったレコードだけしか聴くことは出来ないことになり、どんな一流の演奏でさえも雑音と同じものになってしまいます。面倒なことが嫌いな人は挑戦を諦めて拘らずに聞くか、ウィーンにでも移住して生演奏を聴くほかありません。