今宵はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61を、チョン・キョンファのヴァイオリンとキリル・コンドラシン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で聴きます。1979年のデジタル録音ですからアナログ録音からの切り替え時期のものですが、私のお気に入りとなって長年に渡り聴き続けています。ヴァイオリン協奏曲としては演奏時間が約45分と長い曲ですが、冒頭の部分からエンディングまで引き込まれ続ける名曲です。このレコードもマルチアンプシステムに移行するまではレコードキャビネットに眠り続けていた内の1枚ですが、それほど微妙なところで聴く楽しみの善し悪しが変化することから、微調整の方法を誤ると大変なこととなってしまいます。プロが制作しているのですからその時点では間違ったことをしている訳ではないのでしょうが、再生する側のことも考慮した良い方法がないものでしょうか。